ダメージの指標❝システイン酸❞を制御・酸化「反応抑制型過酸化水素2剤」

 過酸化水素2剤の常識を変えた『反応抑制型』

過酸化水素2剤の常識を変えた「反応抑制型過酸化水素2剤のお話です。
パーマや縮毛矯正の良くある失敗例に、アルカリ性の1剤で髪を膨張・軟化させ過ぎて髪を傷めてしまったということがあります。
みなさんご存じのことと思いますが、髪は一度傷めてしまうと元の健康な状態には戻りません。
ですからヘアケアにこだわる理美容師さんは、普段から髪を傷ませない薬剤・技術の情報に敏感かと思います。
これらの経験談で取り上げられるのは1剤(還元剤)の話題がほとんどで、2剤(酸化剤)についてはほとんど取り上げられないです。
1剤だけではなく、2剤(酸化剤)でも髪を傷めてしまうことが良くあるにも関わらずです。

通常のパーマでは1剤でS-S結合を切り2剤で再結合させますが、2剤では切れたS-S結合を100%再結合することは出来ません。パーマや縮毛矯正をする度に髪の強度が低下してしまいます。さらに不完全な再結合がより多くできると、パーマや縮毛矯正が取れやすくなるだけではなく、ダメージの指標と言えるシステイン酸を産生してしまいます。そこでヌースフィットが開発したのがシステイン酸の発生を抑えながら、しっかり酸化できる「反応抑制型過酸化水素2剤」です。

(1)理想的なパーマの構造                 (2)不完全な酸化で損傷の原因「システイン酸」が発生している

【おススメの2剤について】
現在、過酸化水素2剤の優秀性が認められつつありますが、まだ主流は臭素酸2剤です。
繰り返しパーマを行ったとき、毛髪中に毛髪損傷の指標であるシステイン酸がどれだけ生成するかを調べました。下図がその結果です。当社扱い製品のヌースフィットが開発した「ヒモーパーム第2剤」の過酸化水素2剤は臭素酸2剤に比べ、システイン酸の生成率が低いことがわかります。

ヒモーパーム2剤

ヒモーパーム第2剤 (通常より多い内容量425ml)
過酸化水素2剤  酸度 0.3~0.7ml  過酸化水素1.0~1.2 反応抑制型2剤  PH3.3~3.7 リピジュア・加温重合型コラーゲンPPT
(仕上げのドライヤーの熱で毛髪内重合)

傷みが少なくても、思うようなウェーブがでなかったら、パーマ剤として意味をなしません。下の図もご覧ください。ヒモーパーム第2剤は、繰り返し施術を行ってもそれほどウェーブダウンは起きませんが、通常の臭素酸2剤の場合、パーマを繰り返すことにより段々と掛かりが悪くなってきます。本試験は、実験室で厳密にロッドに巻き、薬剤を完全に塗布したものですから、実際の施術では、この差はさらに激しくなります。

ヒモーパーム2剤
ヒモーパーム2剤

ヌースフィット パーマ2剤について

<1> 傷みのないパーマはない。ならば、傷みを最小限に抑えるためにはどうすればよいか?

その結果わかったことは、パーマの傷みを最小限に抑えるためには、第1剤によるシスチン結合の切断を必要最小限にとどめ、第2剤による酸化をシステイン酸の生成を抑えながらかつ完全に行われなければならないということです。

<2>過酸化水素ならすべてよいわけではない

今でこそパーマの第2剤において過酸化水素の方が臭素酸よりも傷みが少ないのは周知になりましたが、過酸化水素なら何でも傷みが少ないというわけではありません。それを理解するためには、なぜ臭素酸塩がなぜ過酸化水素よりも傷みが大きいかを知らねばなりません。
下の図をご覧ください。臭素酸塩が1分子中に酸素を3つ持つのに比べ、過酸化水素は2個です。

分子量は臭素酸塩はよく使用されている臭素酸ナトリウムNaBrO3で約150で、過酸化水素は34で小さい分、浸透がよく過酸化水素は臭素酸塩に比べ反応性が高いと言われています。ここで注意したいのは、過酸化水素は1分子から酸素原子を1原子出し水になるのに対し、臭素酸塩は1分子から3個の酸素原子を出すということです。そして、臭素酸塩は反応性は遅いものの、いったん反応を始めると-SH基に多くの酸素を付加しやすく、システイン酸-SO3Hを生成してしまうことが多くなります。

パーマの酸化工程では、-SH基2個に対し、酸素原子1個が反応することによって、水分子が抜けシスチン結合-S-S-(ジスルフィド結合)が再結合されるわけですが、いったんシステイン酸ができてしまうと二度と再結合はできなくなってしまいます。したがって、システイン酸を多く含む毛髪は組織が緩み、間充物質が流出しやすくなるわけです。こうした理由から、システイン酸の量が毛髪損傷度の指標になるわけです。

パーマ2液
反応抑制型過酸化水素2剤
パーマや縮毛矯正で髪を傷めない秘訣★
1剤も2剤も弱めの薬剤をじっくり効かせること。

過酸化水素は、一般的に臭素酸塩に比べシステイン酸の生成が少ないのですが、過酸化水素を使用しているすべてのパーマ2剤が少ないわけではありません。
ヌースフィットの研究で明らかになったことは、毛髪損傷を抑えかつシスチン結合の再結合をより効果的に行うためには、過酸化水素を低濃度でかつ酸化反応をゆっくり進めなくてはならないということです。
ヌースフィットは業界に先駆け、こうした条件を満たす第2剤の開発に着手しました。毛髪損傷が少なくかつウェーブ効率の高い製品がヒモーパームシリーズ 過酸化水素2剤で、その理論を応用して開発され、酸化反応がゆっくり進むように工夫されている「反応抑制型オキシ2剤」です。その為に放置時間は15分の5分・10分の2度づけが基本となります。 (※反応抑制型 プロム酸(臭素酸)2剤 bR2 2液も製品化されています)

また、ストレートや縮毛矯正などに対しては、反応抑制型過酸化水素2剤「ヒモストSS2剤」をおススメします。

反応抑制型過酸化水素2剤を使用するとカラーの退色が少ない  柔らかい質感・滑らかな質感に上がります。

【超重要】 ヌースフィット  過酸化水素パーマ2剤について

【 使用方法 】   

中間水洗後、 (パーマには、中間水洗が重要です。)
過酸化水素2剤ですが、放置時間 15分 (5分・10分) 2度づけ基本となります。

(ご注意、他メーカーの過酸化水素2剤は通常15分放置はできません)
※アルカリ性薬剤の場合、アルカリ除去用バッファー剤を適量、2液に入れられることをお勧めします。当社推奨 PHアジャスターを是非、お勧めいたします。酸性域の薬剤については必要ありません。

通常の過酸化水素2剤では、2~5分の一度付が基本ですが、ヌースフィット過酸化水素2剤は反応抑制型の為に15分の放置時間が必要となります、それ以下ですとウェーブのダレ・酸化不足・パーマの取れなどが、起きますので、必ず15分以上の放置時間をお守りください。 

さらにGMTやスピエラの2剤としてお勧めは

本来、パーマ2剤で今、一番お薦めできるものは、ヌースフィットの「反応抑制型オキシ2剤」なのですが、残念ながら、GMTやスピエラの場合に限っては、オキシ2剤はお勧めできません。理由は、GMTやスピエラの場合、酸性域の還元剤です。その為、オキシ(過酸化水素)の特性として酸性領域での酸化力は弱いという点が上げられるからです。(基本的に臭素酸(ブロム酸)は酸性域で活性化・オキシ(過酸化水素)はアルカリ側で活性化と言う特性があるからです。)

それと薬機法上の事になり、化粧品登録の還元剤には、残念ですがオキシをお勧めことが出来ません。

その為、GMTやスピエラの場合に限っては、「反応抑制型 臭素酸(ブロム酸)2剤」bR22剤をお勧めします。

bR2 2剤の良い所として、損傷の原因になるシスティン酸の抑制をするために同製品にも反応抑制型で製造されています。本製品の「反応抑制型 臭素酸(ブロム酸)2剤」bR22剤の場合、15分(5分・10分)2度づけが基本となります。

但し、bR22液は、ローションタイプの為、ストレートや縮毛矯正に使用する際は、bR22液にBジェルを適量入れて、泡状にしてご利用下さい。より良い結果で仕上がります。

追加情報

【重要】 パーマ2剤についてご注意

薬事法が2014年11月に改正され、名称も薬機法に変わりました。そして改正された中にパーマ剤の1剤と2剤の分離販売が可能!となったのですが・・・

従来パーマ剤は、本来は1剤と2剤で必ずセット販売という事が義務付けられておりましたが、薬事法の規制緩和により、2液の単体での販売が認められました。従来ですと2液が足りなくなるなどの問題があり、業界的には朗報ですがトラブルも発生しています。

パーマ剤2剤の基本知識

【医薬部外品のパーマ剤の場合】

ブロム酸は、薬剤の性質上、酸性領域で初めて活発に酸化が行われ、過酸化水素は、アルカリ領域で初めて、活発に酸化が行われます。

その為にその条件に合った使用方法が求められます。従来は、1剤・2剤のセット販売限定でしたので、必然的に1液・2液のセット使用するために、問題は起きませんでした。しかし、今は上記の留意点を考えた使用方法が求められます。

これらを怠ると2液の酸化不足が起き、ウェーブダウンや毛髪損傷の原因になります。

例えば、ブロム酸は、薬剤の性質上、酸性領域で初めて活発に酸化が行われる為に、以前からブロム酸使用時には「酸リンス」を行ってから、2液塗布とされている訳です。(当社扱い製品、PHアジャスター・PHバランスなどの場合、2剤に混ぜて使用するとしています。)

【化粧品登録のパーマ剤の場合】

化粧品登録のパーマ剤の第2剤が臭素酸塩の理由

パーマ剤の酸化剤には臭素酸塩よりも過酸化水素が望ましいと考えています。しかし、化粧品登録のパーマ剤の第2液は、臭素酸塩を使用とされています。

この理由は二つあります。
第一に、化粧品登録のパーマ剤は、化粧品のカテゴリーに入りますが、かなり以前から旧厚生省の薬事通達によって過酸化水素は化粧品パーマ剤には使えないという規制があります。

第二に、酸性域のパーマ剤の場合、この酸性領域だと上記でも記載した通り、過酸化水素の酸化力が弱くなり、カールがだれることが、起こります。その為に臭素酸塩を使用する事となります。

注目の製品 弱くなった毛髪の強度を高めるR2+  

システィン酸が発生した髪に使用すると毛髪細胞間で架橋作用が働き弱くなった毛髪の強度を高める優れモノです。非常に人気の高い超お勧め品です。

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<配合成分>架橋性リアクティブレジン、カチオン系ケラチンPPT、カチオン系ヒアルロン酸、リピジュア
◆220ml/1000ml

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ヌースフイットさんの現場から

*ちょこっと開発現場から…(高い意識を育てる教育訓練の様子)
みなさん、理美容室で使ったロッドやヘアダイブラシなど用具の洗浄、しっかりできていますか?
出来上がった薬剤を容器に充填した後、「充填機」の洗浄を行います。クリーム状のトリートメントや粘性の高いパーマ剤など充填機内に残りやすいものは勿論、洗い落としやすく思える液体の薬剤であっても、絶対に洗い流しがない様、充填機を分解して細心の注意をはらって洗浄しております。
万一洗い残しがあり次に充填した薬剤と混ざってしまうと、ごくわずかであっても正しい規格の製品ができないからです。
充填機の洗浄は手間も大変ですが大切なのは確実に洗浄できていること。
理美容室でもヘアカラーがヘアダイブラシ残っていたりすると良い結果が得られないと思います。間違いなく汚れを落とし、きれいな状態を維持するためには携わる人全員が、同様の正しい洗い方をしなくてはなりません。ヌースフィットではそのための教育訓練をパートさんいも行い、洗浄について高い意識をもつよう努めています。
充填機の洗浄後は、洗浄した人とは別の担当者が確実に汚れが落ちているかをチェックし、合格しなければ使用できません。これはお客様にヌースフィット製品を安心して使って頂くための必須項目です。

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